もう一つ。

ちょっと真面目な話。
今日、道徳の時間に手話研修センターの方が来てくださったのです。
喋り始めるまで誰も気が付かなかったのですが、
その方は聾唖者でした。
ですが、非常に努力されたようで、
発音が遷移している音韻も多かったですが会話はできるぐらいに話せてはりました。
その方がされたお話はどれもこれも意義深いお話ばかりでしたが、
最後にされたお話を紹介したいと思います。



彼は今回以外にもいろいろなところでこういった講演をされているそうですが、
そのときに、よく「弱者とは何か?」という質問をされるそうです。
大体返ってくる答えは「障害者」や「高齢者」など。
しかし、彼はそれは違う、と。
弱者とはみんなだ。
みんな何かにタチムカッテ生きているんだ。
その意味では障害者だから、高齢者だからと線を引くことなどほんとうに無意味だ、と
言ってはりました。



この意見を持つまでに彼はどれだけ苦労したのでしょう。
どれだけ差別されたのでしょう。
どれだけ努力してきたのでしょう。
この考えは、すべての障害者に接する人=すべての人々に持ってほしいものです。
少なくとも僕にとっては、どんな偉人の言葉より沁みる言葉でした。